難病だけど普通に暮らしたい。

旦那、娘二人。難病だけど老後が心配なので働いてます (~_~)

どうしても残したい今の気持ち。

3年ちょっと前に、脳神経の病気でちょっと難しい脳の手術をした。
幸い麻痺なども残らず、手術は大成功で趣味も仕事も続けてるし、家族も職場も協力的で私はとても恵まれているしラッキーだった。
とても幸せだと心から思っている。

あの時助かって本当に良かった。
子どもにも旦那にも心配かけて辛い想いをさせたし、不自由かけたけど…支えてくれて本当に嬉しかった。
この先の人生を病気と共に上手く暮らせるよう決して無理はせず、でも最善の道を都度都度選んで生きていけるようにしよう。
人生は塞翁が馬、3歩進んで2歩下がる、一喜一憂してたら病気に振り回される。
すごい長生きは出来なくても、今の幸せが少しでも長く続くように…頑張ろうといつも心から思っています。


それでも全て終わらせたくなる時がある。

ついさっきも衝動にかられた。

このところ続く訃報に「一瞬で楽になれる方法があるんだよな…」と思ってしまう。
「理屈じゃなく今すぐ全てを投げ出したい、逃げ出したい!」と言葉にできたのは一呼吸置いてから。

雨が降ったり寒暖差が激しいとき頭痛に見舞われる。
孫悟空の環でキリキリ締められてるみたい。

聴覚過敏で目の前の人の声も外の救急車のサイレンも同じ大きさに聴こえる。
邪魔が多過ぎて自分の思考が行方不明になる。
浮かんだ言葉が確認する前に、口から発する前に、風船ロケットみたいに私の前から消えていく。
私にはしっぽしか見えない。
混乱する間も追う間もなく次の音や言葉が頭の中に入り込んでくる。けどまた掴めない。
だんだん焦ってくるけど自覚もできてない私は雑音と情報の大きな渦に飲み込まれていく。
周囲の人の怪訝な顔をみた瞬間「まずい」と一瞬我に返って静かなところに逃げ出して目をつぶる。
深呼吸をするけど、もう無理なところに来てる。
言葉にも文字にもできない私の中の感情が、雑音に絡めとられる。

脳みその中に誰かの手が突っ込まれてぐるぐるかき混ぜられてるみたいだ。

自分を制御できない苦しい。
痛い。
言葉にできないから助けを呼ぶことも思いつけない。
終わらない。

頭に浮かんだのは上島さんの顔。
以前みた死亡届けの死因欄の文字。
茶色い革のベルト。

「大丈夫?」と近くで同僚の声がしてやっと我に返る。

もし一人だったら、手元にベルトがあったら…私は自覚もないまま命を終わらせてるかもしれない。

以前ベランダの柵の外に座り込んでたこともあった。
その時は高所が怖いのでひるんでそのままそこで寝て、起きたら治ってた。

帰宅した娘が「頭痛いなら寝てて。ご飯作ろうか?」と言ってくれた。
今は正常だから、よくわかる。
さっきの私は最低な恩知らずだ。

でも家族がいても、仕事があっても、人には魔が差す時がある。
周りの人のせいじゃない。
きっとタイミングが悪かったんだと思う。
誰のせいにもしないで欲しいと心から想います。